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賽は投げられた。人事尽くして天命待つと言うか、転がりだした物は止められないというか。まぁ、ちょとは覚悟しとけよ。
基本的に毎日更新。出来なかったときは遡ってやります。多分。きっと。出来たら良いな

やっぱりソニーはソニーか・・・

SONYのミラーレスのNEXシリーズが妙に画質が悪い(特に周辺部)。
レンズの性能とか諸々言われるけど、これそもそもマウントの設計がまずいような気がしてならない。

このEマウントって元々、精々4/3か1インチセンサ用の設計だったんじゃ無いかな?と言う気がする。

APS-Cとかフルサイズの撮像素子を使うには、フランジバックが短すぎる気がするのだ。
バックフォーカスの問題なのは判ってるけど実質フランジバックに起因する問題なので…

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/lensmount/20130308_590713.html



表1:主なレンズマウントのフランジバック(単位mm) レンジファインダー
ライカL 28.8
ライカM 27.8
コンタックス 32
ニコンS 32
:略
ミラーレス
ソニーE 18
富士フイルムX 17.7
Nikon 1 17
マイクロフォーサーズ 20

一眼レフ以外を抜粋

フランジバックが短いと言うことは必然的にバックフォーカスも短くなる。
バックフォーカスが短くなれば広角レンズは作りやすく、レンズも小さく出来るんだけど欠点としては、撮像面に入射光の角度が中心部から離れるに従って、斜めになるって事。フイルム時代はフイルムの感光層の厚みってのは20μm程度だから、少々の斜めからの入射でも問題は無かったが(と言っても余りにも斜めだと滲む原因に…)
CCDとかCMOSの撮像素子になると、表面の回路に厚みがあることを考えると斜めからの入射は、センサまで届かないとか色収差の原因になるわけで。
もちろん裏面照射CMOSとかもあるけれど、ウエハの研磨精度の問題(裏面照射CMOSセンサは、表面に回路を作り込んだ後、作り込んだ回路の裏側が露出するまでベースのウエハを裏側から研磨して作る)と、
マイクロレンズの構造を考えると垂直方向からの入射が好ましいのは事実

そうやって考えていくと、撮像素子のサイズに応じてある程度のバックフォーカスは必要。
ズームレンズみたいに鏡筒内にめり込んでバックフォーカスが変異するレンズもあるけど
こういうのはある意味撮像素子への入射角が変わるから余計に大変。
バックフォーカス部分に注目すれば、ズームしてバックフォーカスが離れた時の方が解像度はいいはず。
ただ、ズームレンズでズームでの劣化がそれを上回るので実際の画質は低下するわけだけど。

フルサイズ時代のレンジファインダーが28mm-32mm程度と考えると、APSサイズだと、22-26mm程度が妥当だと考える。

で表を見ると、Eマウントも富士フイルムXも18mm前後となっている。
m4/3は20mmなので、若干の余裕があるかないかと言う所で
ニコン1は1インチセンサなので17mmは十分過ぎるくらいだとおもう。
ペンタックスのQが1/2.3センサで9mmという話なので、こちらもセンササイズを考えると十分。

ミラーユニットが入っている一眼レフは42mm程度が多いことを考えると、余裕過ぎるくらいなんだろうな。
これは短くしたくともミラーユニットが邪魔で短く出来ないという必然的な理由になるわけだけど
一眼レフの方が画質がいいって話もここから出てくるものだと思う。
同じ理由で、ミラーレスでも、マウントアダプタを使って一眼レフ用のバックフォーカスの長いレンズを使うほうがきれいだと思うわ。

市場評価的にも、NEXシリーズの画質の悪さは耳にするが、m4/3とかニコン1の悪さってそれほど聞かない。
それは、バックフォーカスの光学特性に無理が無いからではないかと推測できる。

ミラーレスの歴史を考えると、市場ではm4/3が先行したので、後発メーカーは売りを作る必要に迫られた。
そして、SONYのスペック至上主義。カタログスペックを飾れるのは、解像度、撮像素子サイズ。意味のわからない、初心者相手に色々興味を引くキーワードを列挙できる事と、先行するm4/3より大きい撮像素子とキャッチコピーも十分。

ただ、この状況で無理の無い設計をすると、m4/3より一回り大きくなってしまう。
マーケットを考えた結果、m4/3と同じくらいの大きさを求めた。

結果的に、NEXの特徴的な短いフランジバックに小さなボディ、光学特性の悪さを少しでもカバーするための、ボディより大きなレンズというスタイルが確立したのではないだろうか?

Eマウントレンズはマウント側に遮光板が入っている事からも窺い知れる。アレが入っていないと、マウント側の特性がゴーストが出る程度に酷いのだろうと。

富士も、キャノンも18mm付近で持ってきているので、同じように周辺が甘いのはそれが原因ではないかなと考えられる。
どちらも、マーケット的にボディサイズをm4/3のボディサイズに合わせてきた結果と推測するが…

ニコンは、m4/3と同等か一回り小さいボディの設計をして、無理の無い設計で落とし込んだ結果の1インチなんだろうと思う。
そういう意味ではニコンは技術に対する妥協が無いあたりが素晴らしい。

ソニーはEマウントにフルサイズ突っ込んだけど、あれも周辺画質見るとやっぱり甘いのよね。
Eマウントはフランジバックが24mmあれば全然違ったと思うわ。
フルサイズ撮像素子突っ込んでみてること考えると、技術者サイドからすれば、26mmは欲しかったと思うな。

あと、あの大きなフランジサイズは、元々1インチセンサでCCDシフトの手ぶれ補正入れるつもりであの大きさだったんじゃなかろうかと思う。
結局APS-CにしたもんだからCCDシフトする事が出来なくなってってトコだろうと思う。
動画撮影時に熱保護で短時間で停止してたのも、恐らく1インチサイズで想定してたところに大きな撮像素子入れたので熱問題が解決できなかったんだろうな…アレ。

真相は闇の中なんだけど、想像で片付けるにしては、結果がそれを物語ってるので
SONYの体質を考えると、まんざら想像の域で済まされなさそうな予感。

ソニーはスペックシート見てる限りは、スゲーと思うんだけど、システムとしてみたときにダメなのは、昔から全然変わらん。
PlayStationにしても、スマホもカタログスペック優先で、実際に使うと色々不満が多い機種多いしな…

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