2003/10/30 (Thu)
ちょいと真面目な話。
就職難というか、失業者が多いというか
企業に就職して、労働力を提供し見返りに賃金を貰う。
こう言う認識が一般的だと思うけど、マクロ的な視点で考えると
こういう考えがなりたつ。
企業が、極小規模生産事業体の個人に投資する。
極小規模生産事業体である個人は、
企業からの投資を元手にガキンチョを生産する。
企業は投資した見返りとして、約20年後の労働力と消費層を得る。
子ども一匹をそれなりの文化的水準に育てるのに
最低5千万円から要るんですぜ。
若い段階で余裕がなければ、子どもの生産が進まない。
養育費カット、扶養家族手当カット、ボーナスカットなんてしてるのは、
自らの首締めてるのも良い所。
今投資した金の回収は20年後から余裕で出来る訳ですよ。
今投資しなければ、20年後の人口激減それは消費層と労働者人口の激減となり
企業構造体そのものの存在を脅かす事になる。
結局結婚して、子どもを生産するかしないかってのは、
出産適齢期の収入に関ってくるんですな。
子どもは金かかると言う認識があるのに、収入が少なければ
必然的に子どもは作らない選択するでしょう。
しかも、終身雇用制が無くなって来てるなかで、子どもを生産したけれど
子どもが大学行くとかいう金かかりそうな所で、
親が失業とかなったら洒落になりませんもの。
終身雇用制の維持と言うのも大事ではないかと。
(労働者が安心して仕事出来ると言うのもありますね。
首切られるかとビクビクしてる所で良い仕事は出来るはずがない。)
雇用側が「企業に就職して、労働力を提供し見返りに賃金を貰う。」という
考えを捨てない限り、この不景気は続くというより悪くなると思いますな。
ケインズの消費方程式には人口の再生産のことには一切触れて無いんだよ^^;