山陽新幹線 保線車両事故
JR西の保守点検車両は、98年と99年にも同種の追突事故(ともに作業員3人がけが)が起きており、同社は再発防止のため衝突防止装置を導入。車両同士が300メートル以内に近付くと警報が鳴り、自動的にブレーキが作動する。今回の事故車両にも設置していたが、正常に作動したかどうかは不明という。
記事のまんまの衝突事故なんだけど、記事中にある、追突防止装置って、多分使ってなかったんじゃないかなって気がするのよね。
そもそも、保線車両だから、作業するときは車間距離を非常に詰めて作業することもある。で、今回の事故発生時は作業中だから切ってたと。
この追突防止装置ってのは、現場へ向かう際の移動中の事故を回避する機能だと思うので、今回の事故にはこれがあったとしても無かったとしても、事故は起きてたと思うな。
営業列車が閉塞システムによって追突防止に多重のバックアップで回避するようになってるけれど、保線車両にそれを求めるのは無理。
営業列車でさえ、ぶっちゃけた話、閉塞で1区間1列車の原則が管理されてるから衝突事故が起こらない半面、列車の連結時ってのは、その辺の安全装置を止めて行わないと、そもそも連結出来ないわけですな。だから連結時ってのは人間の注意力に頼り切ってる。
連結するときは、連結する車両の5mくらい前で止めて、50cmくらい前でもう一回止めて連結って手順踏むのは、衝突を回避するシステムが全く動いてないから、その気でやれば、それなりの速度を維持したまま突っ込むことも出来るわけで、そうなれば事故になる。
接近して作業することの多い、保線車両はそう言うわけで、そういうシステム動かしたままの作業は無理だろ。
そう言う事じゃないかなとおもう。
今回の事故はヒューマンエラー。でもそれを回避するシステムは作りようがなかったと思うな。