はやぶさ 「こんなこともあろうかと」ってのと奇跡は違うよ
そーいえば、はやぶさのリエントリーカプセルって12日から昇温、13日切り離しだけど、、昇温するってことは化学電池(多分酸化銀電池だと思うけど)内蔵してるんよね?
それとも、ちょっとは化学スラスタ搭載してるんかしらん?
リエントリーカプセルは分離ボルトとかプリマラインとかで切り離すんだろうな。
火工品の信頼性は兎も角、化学電池とかの方は大丈夫なのかしらん?
はやぶさといえば、はやぶさ迎え酒なんてモノもあったりして、なんかそれ以前に、日本人って殆どビョーキのような気もしますが、殆どビョーキなのは葛飾北斎の時代から変わらないので、あまり気にしない方向で。
昨日のクローズアップ現代見損ねた。悔しい
このビデオが秀逸っぽい
Spacecraft to deliver asteroid sample over Australia
探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力‐ニコニコ動画より転載 とかも有ったりする。
勘違いしてる人が多いけど、「こんなこともあろうかと」って、「奇跡が起きる」って言うような意味合いではないのよね。
初期のミッションの完了予定の2007年を待たずして、
リアクションホイールを2軸喪失。
化学エンジン推進剤喪失。
その後のリカバリ運用がたまたま上手くいった。ただそれだけの話じゃないのかな?
リアクションホイールを1軸喪失したことに関しては、想定して設計されていたとおもう。ここまでは、「こんな事も有ろうかと」だったと思う。
でも2軸喪失するってことに関しては、想定していなかっただろうし、その状況で化学エンジン推進剤まで喪失するとは完全に予想外だったと思う。
で結局、スラスタの代わりに、中和器からキセノン生ガス放出して、姿勢制御したけど、中和器の軸が、偶々ずらして取りつけてあっただけで、こういう時を想定して、ずらしていた訳じゃないハズ。まぁイオンエンジンにおける中和器の動作原理から考えれば、ずらして取りつける必要が有った。それだけの話だったと思う。
リチウムイオンバッテリの深放電もそう。
火星探査機のぞみの失敗もあるから、そう言うところで得た経験を元に、探査機の構造とか原理を熟知しまくった人間のとっさの機転とか、職人芸で曲芸運用がたまたま上手く機能しているだけ。だから奇跡的なんだよ。
最悪を想定して設計・運用するのが技術屋のお仕事。
今回はその想定が甘かった。リアクションホイールとかにバックアップが無かったのは、重量の問題か、十分なMTTFが確保できるって判断だったんだろうけど、結局事故ったわけで、そう言う意味では想定不足。
もし、ロバストに設計されていたのであれば、「こんな事も有ろうかと」って訳で奇跡でも何でもない。あくまで、想定の範囲って言う必然の話だから。
そこ履き違えてはいけないと思う。
で、JAXAのはやぶさ運用チームは凄いなーという結論になる。
最悪を想定して予算設計・運用出来ない、民主党って一体…