NetGenesis 新製品
ギガビット対応ルータの新製品「NetGenesis GigaLink1000」をマイクロリサーチが約6年ぶりに発表
価格.comの有線ブロードバンドルーター満足度ランキング1位のマイクロリサーチが約6年ぶりにギガビット対応ルータの新製品「NetGenesis GigaLink1000」を発表しました。FTP実測700Mbps以上(従来の約3倍)、トラフィック制御、最大同時セッション数16384(従来の8倍)、PPPoEマルチセッション同時4セッション対応、VLAN・QoS・ミラーリングなどのL2スイッチ機能などなど、かなり強力な機能が満載になっています。
久々の新製品ってことで注目なんだけど、気になった点が1点。
NATのセッション数の
※想定クライアント端末台数は「1 台の端末で40 セッション使う」と仮定した場合の参考値ってのは、ちょっと見積もりが甘いと思う。
google mapを表示して、ウネウネ動かしてると、それだけで100~200セッションぐらい消費するので、ちょっとブラウジングしながら、google map表示してたりすると300セッションくらいは必要。
google earthなんかだと、マップを自動スクロール状態で1分も放置すると、1000セッションくらいは普通に使ってる。
iTuneは300セッションくらい使うんじゃなかったか。
gmail開きながら、google mapを使うとかシチュエーションなんかだと、以下略。
最近だと、タブブラウザも主流になってて同時に開くページも増えてるから、
1PCあたり500~1000セッション程度は見ておかないと、ちょっと厳しい。IPv6移行前の延命処置であるキャリアグレードNATのセッション数の見積もりも最低がこの程度になってる。
まぁ、PC2~3台程度で同時利用が2台以下の個人宅でセッション数16384あれば、まず困らないのは間違いないけど、google mapとかgoogle Earthなんかを、同時利用するような、ちっちゃなパソコン教室なんかだと、ちーっと苦しいかも。
セッション数が256程度だった、NetGenesisSTD は使ったこと有るけど、当時はgoogle mapとかそう言うのはなかったけれど、セッションが超過すると、セッションがタイムアウトするまでコネクションが張れなくなるので、その間繋がらないってことになる。
google mapだと、地図が市松模様になったりするのはその所為。
んで、最近の低価格帯(5000円~1万円程度)の家庭用ルータでも800~2048セッションは取れるようになってる。
さっきも書いたけど、同時利用が2台以下とかで、google earthとかmapを派手に同時利用しないって前提なら十分なんだけど(つーか、家庭用途なら、そんなラフな使い方は同時にしないから十分)
ただ、この辺はアルゴリズムによるので、何ともって所もある。
セッションを食いつぶしたときに、通信が発生していないタイムアウト前の最も古いセッションから直ちに破棄して、再割り当てするようなセッション管理してるなら、違和感なく繋がるだろう(ただし、セッションが長期間開いてることを前提しているようなUDP TraversalとかVoIPとはにとっては宜しくないかも知れないけど)
タイムアウトまで待っても、セッション数16384なら30台くらいまでなら同時利用できるわけで、そう言う意味では十分ちゃ十分か。
サーバとセッション張るWEBアプリ(特にAjax系)は年々増えているので、余裕を考えると、15台程度に止めとくのが無難だろうなぁ。
ただ、価格を考えると、ビミョーな気がしてならん。
スループットとかは十分なんだけど、そもそも、この価格帯のルータでなんで電源内蔵じゃないのだ。