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賽は投げられた。人事尽くして天命待つと言うか、転がりだした物は止められないというか。まぁ、ちょとは覚悟しとけよ。
基本的に毎日更新。出来なかったときは遡ってやります。多分。きっと。出来たら良いな

総合的に考えようよ

エコカーの購入検討時、消費者は環境(エコロジー)より経済性(エコノミー)を重視しているってどうしてこうも短絡的な見方しか出来ないんだろう。



タイトル通りなので、引用はしないが、環境より経済性を見るって当然だろう。

経済性が高いことはすなわち環境に優しい。



10%燃費削減した車Aといままで通りの車B。ただそれだけを比較対象にすれば、当然Aの方が環境に優しい。

ところが、この車Aの価格が車Bよりも50万円高かったとする。



そうすると、どっちが環境に優しいかは判らなくなる。



なぜなら、以下の理屈が成り立つからだ。

車Aが50万円高い=車Aの製造コストが高い=製造工程・製造過程におけるCO2排出量が多い可能性が高い。

50万円というのは、現状の労働層からすると大体1.5ヶ月~2ヶ月相当(場合によっては3ヶ月)の給与に値するので、生活費等を考慮すると、半年程度の労働活動が発生する。その労働における経済活動により発生するCO2等のコストはやはり無視できるレベルではない。



そりゃ、その発生コストを回収できるような用途で使っていれば、車Aを買う方が環境に優しい事もあるだろうが、この条件は非常に厳しい。

これを満たすことの出来る条件は、



1.価格差50万円を稼ぐ期間と想定した半年間に、

2.車Aにより燃費改善した10%分の燃費が50万円を越えるような用途



この条件を満たせるならば、車Aの方が得であり環境に優しい。

すなわち半年間に500万円分の燃料を消費しているなら、車Aを買う方が得であり、環境に優しいと言うこと。



実際エコカーの価格差はそれ以上にあり、燃費改善効果はカタログスペックではなく実用スペックでは10%程度も有ればよい方だから。



そんなもん通常ではあり得ないので、一般的な用途であれば、安いものを購入していれば、環境を意識しなくとも必然的に環境に優しい。

(当然、エコ製品、通常製品が同レベルの耐久性を備えている前提の話)



リユース前提なら、高頻度のメンテナンスすればメンテナンスで発生するコストをかんがえてもペイするが

10年程度で破棄されるような製品ではメンテナンスフリーで10年程度の設計寿命を全うできる方が環境に優しい。



そういうことを含めて環境負荷ってのを論じなければならないんじゃ無いかい?

そうでなければ、エコでもないのにエコっていう広告戦略に踊らされて、環境資源を浪費してるだけだぜ。