B787は運用停止。原因は日本特有だと思う
このバッテリーは、7日(日本時間8日)に米ボストンの空港で出火した日本航空ボーイング787型機に使われていたものと同型で、ジーエス・ユアサコーポレーションが製造。同社は国交省の要請を受け、高松空港に調査員3人を17日に派遣し、事故原因の調査を始めることを明らかにした。同社は日航機のトラブルですでに米国に技術者を派遣し、米航空当局の調査に参加している。
リチウムイオンバッテリー自体はユアサ製なんだけど、これがフランスの軍事産業会社のタレスに納品されて
バッテリーシステムとして、ボーイングに納品されてる。
リチウムイオンバッテリーがこうなるのって、大深度充放電しか考えられないので、バッテリーの特性が仕様を満たしていないか
充放電回路が仕様を無視しているかのどちらかだと思うのよね
実際の所、初物には不具合付きもので、不具合の発生件数ってのはバスタブ曲線って言われる形になるので
運用に入ったらこうなるのは仕方ないと言えば仕方ないんだけど
日本の航空路線って短距離便なので、バッテリーの負荷って想像以上に高いんだと思う。
資料見てると、このバッテリーシステムって70分で90%の充電率らしいんだけど、
東京〜大阪便だと、正味40〜50分程度のフライトだから、70%程度しか充電できないんじゃないかなぁとおもう
その上、エンジンスタートまで電動モータでスタートだから、AUX立ち上げて、って所までがバッテリのお仕事なんだけど
充電が間に合わずに深度放電気味なんだとおもうな。
で深度放電してリチウムが析出、充電中にショートして発熱電解液漏れ発火だと思うわ
過充電で発火してたらエネルギー密度から行くとリチウムイオンバッテリは爆発してるはず。
なので、ボーイングの開発中にテストフライトとか散々してた時には事故になってない。
テストフライトは、この機種の場合洋上横断とかのシミュレーションで長時間飛ぶような耐久テストはしていても
1時間以下程度のフライトを絶え間なく繰り替えす用な、日本特有の運用って殆どテストしてないと思うのよね。