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賽は投げられた。人事尽くして天命待つと言うか、転がりだした物は止められないというか。まぁ、ちょとは覚悟しとけよ。
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効くはずがねぇ

「空間除菌剤」は効くのか? やけど事故で注目集める



空間除菌剤の商品について、石川県の業者はサイト上で、事故が起きたことをお詫びするとともに、「その除菌能力や効果などには何ら問題はございません」と説明している。しかし、報道では、屋外で使用すれば、たとえ塩素成分が出たとしても、効果は期待できないのではないかとする専門家の見方も紹介されている。





殺菌って、漂白と同じで、ようするに強力な酸化剤なわけ。

ハロゲン族(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)は非常に強力な酸化剤となるし、漂白剤、殺菌剤として使える

細胞を酸化して、機能を阻害するって訳。



で、どれも気体だったり液体だったりするので、固形化して、固定したものが、塩素の場合の次亜塩素酸ナトリウム。

で今回使われてるヤツだけど、実際に酸化剤として使うには、これを溶かす必要があるのね。

この手の空間除菌剤は、次亜塩素酸ナトリウムとクエン酸、それと吸湿剤で構成されてて

空気中の湿気と反応して、塩素ガスが放出されるって感じ。



だけど、気体と生物の相性って非常に悪くて、液体だと低濃度でも十分効くけど、気体の場合はかなり高濃度で使わないと効果が無い。

塩素ガスを高濃度で使うとどうなるかって、第一次大戦時に塹壕戦でドイツが使った毒ガスは塩素ガスそのもの。

まぁコイツは、塩素ガスが水分に溶け込んで、強アルカリになった水が細胞を侵すので、粘膜とかしか被害を受けない

(と言っても、呼吸器系、眼球とか剥き身で濡れているところが爛れるから、呼吸困難による窒息とか失明に至るけど)



だから、塩素ガスの場合は、乾燥した状態で漂っている(エアロゾルっていうのか)、細菌に対しては、全くと言っていいほど効果が無い

効果があるような濃度だったら、人間が死んでる



乾燥した状態でも効果があるとなると、臭素なんだけど、コイツはヤバイ。

塩素よりは反応度が低いって言われるんだけど、0.5ppm(0.00005%)くらい空気中にあるだけで、皮膚が良い感じに爛れる(これをびらん性というわけだが…)。リトマス試験紙とかかざせば、真っ白に漂白される

0.5ppmって、水道水中の最低残留塩素濃度(高層ビル等で貯水タンクに貯蔵する事も想定して…なので、実際一戸建てだと蛇口から出てくる水には2ppmくらい含まれてたりする。)なので、それを考えると、本当に塩素より反応度低いんか?オマエって思うわ



こういうの使えば、本当の意味で空間殺菌剤になるんだけど、生物が全く生きられないスゲー状態なので利用価値無し!



なので空間殺菌剤って殆ど効果無いんだろうねぇ

燻蒸剤として使うならまだ判らなくもないけど、塩素っぽい匂いして使ってる本人の安心感が得られるだけの製品になってると思うわ

実際雑貨扱いで薬事法関係ないしな