人の最大の足枷は人であること
「黄金の罠(わな)」などの作品で知られるSF作家の田中光二さん(71)が29日に東京都内の墓地で自殺を図っていたことが警視庁などへの取材でわかった。救急搬送され、軽傷という。
捜査関係者などによると、田中さんは29日午前、港区の霊園内にある家族の墓の前で、首と手首を包丁で刺したという。
田中さんは1979年に「血と黄金」で角川小説賞、80年に「黄金の罠」で吉川英治文学新人賞をそれぞれ受賞。88〜91年には日本SF作家クラブの会長も務めた。
太宰治とかと同じタイプの人なんだろうな。
人間の想像力って無限大って言うけど、想像力ってのは、言葉に規定されている
普段使っている言葉に存在しない概念ってのは、表現できないし、想像さえつかない。
自ら作りだした言葉によって雁字搦めにとらわれているのだ。
ハリウッドの映画が良い例で、CG全盛になって着ぐるみとかそういう制約無いにもかかわらず、モンスターは人型か、どっかで見たような動物の形してる。
ここで斬新なデザインしたところで、殆どの人に理解されないので、人型になっちゃう
その、人って枠を飛び越えた人って確かに居る。
無限の想像力を持ってる人が居る。
だけど、それを伝える相手に理解されない
そうなれば物書きにとっては、絶望でしかない。
生き甲斐を否定されたも当然なのだから
この人も、太宰治とかもまさにそうだったんじゃないかな
キルケゴールは、死に至る病とは絶望であると解いたけど、
まさにこういうことだと思う