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賽は投げられた。人事尽くして天命待つと言うか、転がりだした物は止められないというか。まぁ、ちょとは覚悟しとけよ。
基本的に毎日更新。出来なかったときは遡ってやります。多分。きっと。出来たら良いな

のーみそ

永遠の命を手に入れられる場所、ロシアの人体冷凍保存施設


 脳を冷凍保存してくれるのは、ロシアの人体冷凍保存会社「KrioRus」だ。オサドシーさんも、ほかの客も、脳はコンピューターのハードディスクのように動き、中身を保存でき、将来的には寸分たがわず再生できると確信している。

「人格でさえ脳が覚えているのだから、年老いた体をいつまでもとっておく必要なんてありません」と語るのは、同社のダニラ・メドベージェフ(Danila Medvedev)社長だ。

「お客さまには、脳だけを冷凍保存する方法が安上がりで、安全で、回復もおそらく早いと説明しているんです」



なんつーか、おそロシア。

科学的な見地から考えるとだ、まず、魂の存在を信じるか信じないかって所から始まると思う。

魂があるって前提で世界と向き合うなら、脳みそなんて保存しなくても、魂を保存しておけばいい。
魂が無いって前提で世界と向き合うなら、脳みそに記憶している情報だけを保存しておけばいい。
なーんだ。脳みそを保存する必要なんて無いじゃん。

魂って何よって考えたら、多分、脳が自分自身を認識するときに使いやすい疑似デバイス(Pseudo device)なんだと思うよ。
心なんかも同じく疑似デバイスなんだろうね。

唯脳論的に考えれば、脳みそと肉体を切り離すなんて考えられない。
脳みそってのは、感覚器から末梢神経系の接続と脳みそのシナプスの結合は同じ。すなわち、末梢神経系ってのは脳そのものであり、各種感覚器官まで脳そのものがやってきてると言い換えることが出来る。
でも、脳みそには末梢神経来てない。自分自身を知るのに、伝達ネットワークは要らないから。
脳みそが自分自身で行う情報交換でシナプス間の刺激を「意識」と言っている。

だから、首から上を切り離した時点で、それは脳であって脳ではない状態になる。
もうすでに一部を欠損してるんだから。
そうやって切り離してしまうと、脳みそには「意識」以外の情報が入出力されない状態になってしまうわな。
意識が意識する事で脳みそ単体でも萎縮しないって可能性はあるけど、意識で発生する刺激よりも、末梢神経から入ってくる刺激の方が遥かに多いので、脳みそ単体になった時点で、脳みそは萎縮はするだろうね。

もちろん、切断した末梢神経に情報の入出力をする電気回路を取りつけてやれば、脳みそは肉体があるって錯覚するかもしれない。
そう言う意味では可能性はなきにしもあらず。

それ以前に、冷凍保存ってどうなのよ?と。CAS冷凍とかあって、細胞にダメージを殆ど与えずに冷凍する技術はぼちぼち出現してるけど、解凍する技術が無いがな。

脳みそってのは魂の入れ物に過ぎないわけで、そう言う観点で考えれば脳みそって保存しても無駄ってことになりそう。
魂=意識って言う意味でなら、冷凍した時点で、意識は喪失しちゃうだろうから。

まぁどう頑張っても無理じゃないかなぁと思う次第。

そーいえば、筒井康隆の生きている脳に時代を先取りしたような「切り離された脳みそは激痛を感じてるんだけど、それを出力するデバイスがないので、誰にも気付かれないまま、痛みを感じ続ける」って話が有ったりしておもしろい。
ファントムペインとかで本当にそうなら脳は萎縮しなくて良いかもしれないね。